北見のボールルームダンスと趣味の話
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
実は僕はけっこう霊感があるほうでして。いや、あっても何のとくにもならないんでいらないんですけど、あるものは仕方が無い。
うっそうと茂る樹木、そうですあれは富士の樹海。僕が自衛隊で中級偵察課程という教育を受けていたときです。自衛隊で樹海コンパス行進ってのは、けっこうメジャーなイベントでして。ですが自分はそのときまで樹海というものにいったことがありませんでした。参加した教育に樹海コンパス行進が盛り込まれていなかったんですね。
みなさん樹海をご存知?あそこは火山が噴火した麓のほうだったらしく、地面は溶岩が固まった岩です。岩に樹木が生えているという一帯なのです。
地面が荒々しい岩ですから、とにかく歩きづらく険しい。また、鉄がたくさん含有されている岩の上ではコンパスが正常に機能しません。一般的には「樹海はコンパスが効かない」とか言われますがそんなことはありません。一部の場所だけだと思います。
まあそんなこんなで歩測とコンパスで3~4つある目的地を順番に踏破してゆくわけです。
なんですか、まあその、樹海といえば「自殺の名所」とかってテレビでもおなじみじゃないですか。だからちょっと怖いですよね。同僚で、「遺体とか見てえ」って馬鹿げたこと抜かしやがるヤロウもいたんですが、自分としてはなんとしても見たくない。見たからなんだってんだ、と。
見たくないとはいえコンパス行進はいやなものをよけていては道に迷いますから、できるだけ迂回しないのがセオリー。とくに樹海で、しかも仮設敵もいない状況ではまっすぐストレイトゴーするのが理想的です。
樹海の真ん中を一本道路がつっぱしってまして、その両脇が樹海になっていますが、その先(どちらがわとは言えませんが)樹海公園みたいな駐車場とか売店とかありまして。そこで降車して状況開始。
その公園というか売店があるところにも、看板があるんですよ。自殺を考え直すようにという趣旨の文章が!そういう看板やらテレビでの先入観がありますから、森全体からムワアアアっとした嫌なオーラが出てる気がしてきますよね。
いざ森に入ってみると、以外にも、前述した道路からそれほど離れていないところで死んでしまう人やら迷う人がいるらしく、すぐに生活感漂う焚き火の跡やらテントやらが見えてきます。ブルーシートで覆われていたり、テープで区切られた場所は、そこで遺体が見つかった跡です。
カップラーメンの容器、コールマンの携帯ガスコンロ、コンバースのスニーカー、コンビニのビニール袋など、見慣れたものが、もう怖い。
歩いているうちに見たそういった生活雑貨の中には、「さっきまでいたんじゃね?」という新しさが残るものもあり、思わずみんなで周りをキョロキョロ。地面が大きくへこみ、クレバス状になった谷底には、昔懐かしいまっくろいゴミ袋。何が入っているんでしょうね。知りたくも無い。
もうほんと、そういった残骸があるところから、道路を走る車が見えるくらいの距離に、びっしりといっても差し支えないくらい遺留品が散乱しているんです。なんだか、道路が「この世」で樹海の奥が「あの世」なら、ここは「あの世とこの世の境界」ではなかろうか、という心境。
でもでも、時間は午前中ですし、天気は晴れ。どこかのどかともいえる空と、その下に自殺の名所。このギャップが違和感ありまくり。
行進は進んで、コンパスも大幅に狂うことなく目的地をつぶしていきます。もうひとつの分隊は別のルートを通っているのでこちらからは見えませんが、だいたい行進距離は同じで、到着予定時刻も同じ。この予定を狂わせることはできないので、規定時刻までに到着するべく歩きます。
目的地を2つほどクリアしたあと、休憩を取ることになりました。20分間の休憩です。険しい岩の地面で足は通常の山を歩くのとは比べ物にならないくらい疲労しています。で、ちょっと奥に入って小用でもしようかと。しかし分隊から離れるとちょっと心細いので、木々の間から分隊のメンバーが見えるくらいのところでシャーっと用を足してますと、さらに5メートルほど奥の木に、何かが張ってあるのが見えます。
チャックを上げて、その木に張ってあるのが何か見つめます。なんだろ、紙だ。白い紙だ。
やな感じですが、好奇心も手伝ってそれが何か確かめたい気持ちになります。恐る恐る近づくと、白い小さな紙、普通の「メモ用紙」といったサイズの白い紙が、釘で木に打ち付けられています。高さは1メートル70くらいの位置に。
木のそばまで来て見ると、その白い紙には何も書かれてません。何かの目印でしょうか。手を伸ばして紙をめくってみました。その瞬間魂抜けた。
「ゆるして」
白い紙の裏には、へたくそというか、震えたような字でこう書いてあったのです。まぢで魂抜けた。
それから分隊のところへ戻るまで、絶対に後ろを振り向きませんでしたwww
まあこういった、霊感じゃなくて現実に紙に書いてあったという以外にも、「もうばっちり見えちゃった」とか色々あるんですよ旦那。次回はまた違った角度からちょっと怖かったお話でもします。
うっそうと茂る樹木、そうですあれは富士の樹海。僕が自衛隊で中級偵察課程という教育を受けていたときです。自衛隊で樹海コンパス行進ってのは、けっこうメジャーなイベントでして。ですが自分はそのときまで樹海というものにいったことがありませんでした。参加した教育に樹海コンパス行進が盛り込まれていなかったんですね。
みなさん樹海をご存知?あそこは火山が噴火した麓のほうだったらしく、地面は溶岩が固まった岩です。岩に樹木が生えているという一帯なのです。
地面が荒々しい岩ですから、とにかく歩きづらく険しい。また、鉄がたくさん含有されている岩の上ではコンパスが正常に機能しません。一般的には「樹海はコンパスが効かない」とか言われますがそんなことはありません。一部の場所だけだと思います。
まあそんなこんなで歩測とコンパスで3~4つある目的地を順番に踏破してゆくわけです。
なんですか、まあその、樹海といえば「自殺の名所」とかってテレビでもおなじみじゃないですか。だからちょっと怖いですよね。同僚で、「遺体とか見てえ」って馬鹿げたこと抜かしやがるヤロウもいたんですが、自分としてはなんとしても見たくない。見たからなんだってんだ、と。
見たくないとはいえコンパス行進はいやなものをよけていては道に迷いますから、できるだけ迂回しないのがセオリー。とくに樹海で、しかも仮設敵もいない状況ではまっすぐストレイトゴーするのが理想的です。
樹海の真ん中を一本道路がつっぱしってまして、その両脇が樹海になっていますが、その先(どちらがわとは言えませんが)樹海公園みたいな駐車場とか売店とかありまして。そこで降車して状況開始。
その公園というか売店があるところにも、看板があるんですよ。自殺を考え直すようにという趣旨の文章が!そういう看板やらテレビでの先入観がありますから、森全体からムワアアアっとした嫌なオーラが出てる気がしてきますよね。
いざ森に入ってみると、以外にも、前述した道路からそれほど離れていないところで死んでしまう人やら迷う人がいるらしく、すぐに生活感漂う焚き火の跡やらテントやらが見えてきます。ブルーシートで覆われていたり、テープで区切られた場所は、そこで遺体が見つかった跡です。
カップラーメンの容器、コールマンの携帯ガスコンロ、コンバースのスニーカー、コンビニのビニール袋など、見慣れたものが、もう怖い。
歩いているうちに見たそういった生活雑貨の中には、「さっきまでいたんじゃね?」という新しさが残るものもあり、思わずみんなで周りをキョロキョロ。地面が大きくへこみ、クレバス状になった谷底には、昔懐かしいまっくろいゴミ袋。何が入っているんでしょうね。知りたくも無い。
もうほんと、そういった残骸があるところから、道路を走る車が見えるくらいの距離に、びっしりといっても差し支えないくらい遺留品が散乱しているんです。なんだか、道路が「この世」で樹海の奥が「あの世」なら、ここは「あの世とこの世の境界」ではなかろうか、という心境。
でもでも、時間は午前中ですし、天気は晴れ。どこかのどかともいえる空と、その下に自殺の名所。このギャップが違和感ありまくり。
行進は進んで、コンパスも大幅に狂うことなく目的地をつぶしていきます。もうひとつの分隊は別のルートを通っているのでこちらからは見えませんが、だいたい行進距離は同じで、到着予定時刻も同じ。この予定を狂わせることはできないので、規定時刻までに到着するべく歩きます。
目的地を2つほどクリアしたあと、休憩を取ることになりました。20分間の休憩です。険しい岩の地面で足は通常の山を歩くのとは比べ物にならないくらい疲労しています。で、ちょっと奥に入って小用でもしようかと。しかし分隊から離れるとちょっと心細いので、木々の間から分隊のメンバーが見えるくらいのところでシャーっと用を足してますと、さらに5メートルほど奥の木に、何かが張ってあるのが見えます。
チャックを上げて、その木に張ってあるのが何か見つめます。なんだろ、紙だ。白い紙だ。
やな感じですが、好奇心も手伝ってそれが何か確かめたい気持ちになります。恐る恐る近づくと、白い小さな紙、普通の「メモ用紙」といったサイズの白い紙が、釘で木に打ち付けられています。高さは1メートル70くらいの位置に。
木のそばまで来て見ると、その白い紙には何も書かれてません。何かの目印でしょうか。手を伸ばして紙をめくってみました。その瞬間魂抜けた。
「ゆるして」
白い紙の裏には、へたくそというか、震えたような字でこう書いてあったのです。まぢで魂抜けた。
それから分隊のところへ戻るまで、絶対に後ろを振り向きませんでしたwww
まあこういった、霊感じゃなくて現実に紙に書いてあったという以外にも、「もうばっちり見えちゃった」とか色々あるんですよ旦那。次回はまた違った角度からちょっと怖かったお話でもします。
PR