北見のボールルームダンスと趣味の話
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車はあまり好きじゃないけど車ゲームは大好きなマスターです。
私も両方プレイしましたが、その感想。
フォルツァモータスポーツ2:
挙動は本格的。グラフィックはGT5Pには遠く及ばないが、音の完成度も高く本格志向の大人向け。
グランツーリスモ5 プロローグ:
挙動はゲーム的。ゲーム的分だけ初心者向け。グラフィックはすばらしいが音の完成度が低い。
総評:
重力を感じられないという、どこまでいっても解決しないゲームとしての問題が存在する限りどっちもどっち。ハンドルコントローラを装着して遊ぶのなら、インフォメーションが多いFM2の方が簡単だと感じる。それは、通常人間が車を操るとき、いろいろな感覚を働かせるものだが、たとえばコーナーが目前に迫ったとき、この速度で曲がれるか、曲がれないか。ブレーキを踏んで車の速度を緩めるとき、どれくらいブレーキを踏むか、こういったものは五感をすべて使って判断しているが、ゲームの場合せいぜい視覚、聴覚くらいのものである。
その点、FM2のハンドルインフォメーションのほうがプレイヤーが得る情報量としては多く、そして正確だ。GT5Pでは直線を高速で走行していても左右にハンドルが取られるようなFFBが効き、この部分だけを見ても前輪が前に進む力に沿ってまっすぐな状態に戻りたがる現象(アライニングトルクというらしい)を再現できていない。本物の車でそんなことが起こったら誰だって整備工場に向かうだろう。
ハンドルインフォメーションの正確さと情報量の多さはプレイヤーにとっては大切であり、よりゲーム中の自分の状態を知る手がかりとなるため、FM2のほうが簡単だと感じた。音もまたしかりで、スキール音やアクセルON、OFFによる音の違いとエンジン音が正確であるため、これもまた情報として状態を知るのに役立つ。
このFM2というソフトはそもそもGTシリーズが目指している方向性とは違うものを求めているようで、車の運転のリアルさ、つまり「どうしたから、どうなった」という部分の完全再現に挑んでいるようだ。
それとは正反対に、GT5Pの目指す方向は「視覚的に究極のリアル」であろう。シリーズはすべて遊んでいるが、グラフィックに対して音にはあまり力を入れておらず、目で見て感じるリアリティという方向へ進んでいる。ハンドルから伝わるFFBも「状態」というよりは「条件」によって効いているような感覚で、プレイ中あまり白熱しない。だがこのソフトが熱いのはプレイ後、つまりリプレイである。
両方持っていて思う、リプレイのかっこよさも、エンターテインメントなのだなあと。この部分だけはどんなレースシミュでもかなわないであろう自然でリアリティのあるカメラワーク。そして車体のモデリングの凝りよう。他のすべての部分でFM2には負けているが、この一点だけは絶対にGT5Pの勝ちだ。
今G25がすごく欲しいけれども、リプレイが熱いというだけのゲームには約4万円は出せないし、FM2には使用できない。結局ハンドルコントローラのデキがいかによくても、FFBを出力させるのはソフト内部のプログラム。元が悪ければコントローラーのデキは関係ない。
とまあ長所と短所が見事に入れ違っている両作だが、レースファンなら両方所有するのが普通である。グラフィック、挙動、この二つが両立しているソフトに会えるまでレースゲームファンは戦い続けるw
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